バイカル湖

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バイカル湖

Озеро Байкал

バイカル湖はロシアのシベリアのブリヤート共和国とイルクーツク州にまたがる湖です。

長径600km×短径30kmに及ぶ湖水面の面積は31,494 km²でヨーロッパとの境にあるカスピ海や、現在急速に面積を縮小しているアラル海を除くとアジア最大であり、最大水深は1,637mと世界で最も深い湖です。水質も、世界一の透明度を誇り、世界遺産に認定されています。

世界で最も古い古代湖でもあり、2,500万年の歴史を持っています。

ここで採れるチョウザメからはキャビアが取れます。

キャビヤは珍味としても有名です。オームリやバイカルアザラシ等、確認されているだけでもサケ科の魚類をはじめ多数の固有種が存在しています。特に、端脚類が適応放散で多数の種になっていることが知られています。また、本格的な調査は1980年代後期に始まったばかりのため、未確認の固有種も少なくないと考えられています。世界でもっとも深い湖なので深い場所には今まで知られていない生物もいることでしょう。

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バイカル湖とは

バイカル湖
シャーマン岩(オリホン島)
座標 北緯53度30分 東経108度12分 / 北緯53.5度 東経108.2度 / 53.5; 108.2座標: 北緯53度30分 東経108度12分 / 北緯53.5度 東経108.2度 / 53.5; 108.2
流入河川 セレンガ川、チコイ川、ヒロク川、ウダ川、バルグジン川、上アンガラ川
流出河川 アンガラ川
集水域面積 560,000 km2 (216,000 sq mi)
流域国 ロシア
南北長 636 km (395 mi)
最大幅 79 km (49 mi)
面積 31,722 km2 (12,248 sq mi)[1]
周囲長 2,100 km (1,300 mi)
最大水深 1,642 m (5,390 ft)[1]
平均水深 744.4 m (2,442 ft)[1]
貯水量 23,615.39 km3 (5,700 cu mi)[1]
滞留時間 330年[2]
水面の標高 455.5 m (1,494 ft)
成因 構造湖
淡水・汽水 淡水
湖沼型 地溝湖
透明度 5~40 m
凍結 1-5月
27 (オリホン島)
沿岸自治体 イルクーツク
  
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バイカル湖
(ロシア)

バイカル湖
バイカル湖
英名 Lake Baikal
仏名 Lac Baïkal
面積 31,494km²
登録区分 自然遺産
登録基準 自然遺産(7),(8),(9),(10)
登録年 1996年
拡張年  
備考  
公式サイト ユネスコ本部(英語)
地図
バイカル湖の位置
世界遺産テンプレートを使用しています
  

バイカル湖О́зеро Байка́лオーズィェラ・バイカール)はロシアのシベリア連邦管区のブリヤート共和国とイルクーツク州にまたがる湖である。

目次

  • 1 概要
  • 2 生態系
  • 3 気候
  • 4 経済
  • 5 観光
    • 5.1 アクセス
      • 5.1.1 イルクーツク
      • 5.1.2 セヴェロバイカリスク
      • 5.1.3 ウラン・ウデ
  • 6 民謡
  • 7 ロシア革命
  • 8 世界遺産
    • 8.1 登録基準
  • 9 脚注

概要

バイカル湖の位置
燻製品として市場で取引される、バイカル湖固有種であるサケ科のオームリ
2009年4月に発見された、氷結した湖面上に現れたミステリー・サークル。ミステリー・サークルとはいっても直径4km以上という巨大なものである。

長径600km×短径30kmに及ぶ湖水面の面積は31,494 km²(琵琶湖のおよそ46倍)。カスピ海(塩湖)や現在急速に面積を縮小しているアラル海を除くとアジア最大である。淡水湖の面積を比較した場合、世界最大のスペリオル湖には及ばないものの、最大水深が1,637mと世界で最も深く貯水量は世界最大。世界の淡水の20%がここにあるとされる。水質も日本の摩周湖に代わり世界最高の透明度を誇る湖となっており、世界遺産に登録されている。

湖のセレンガ川、バルグジン川、上アンガラ川など360以上の河川が流入するが、流出路は南西端に近いアンガラ川のみである。そのため、水量が豊富である。湖には最大のオリホン島(面積730km²)を始め22の島々がある。

世界で最も古い古代湖でもある。元々は海溝であったとされ、約2,500万年前に海から孤立、その後徐々に淡水化していった。現在は地溝湖に分類されている。

生態系

世界三大珍味のキャビアで知られるチョウザメが生息する。

オームリや、サケ科などの魚類、アザラシ科では唯一の淡水種であるバイカルアザラシなど、多数の固有種(生息する1500種の生物の80%が固有種)が生息する。特に、端脚類が適応放散で多数の種になっていることが知られる。ほとんどの種は海から孤立した際に取り残された海生生物が淡水に適応したものであると見られる。また、本格的な調査は1980年代後期に始まったばかりのため、未確認の固有種も少なくないとされる。

近年では周辺にある製紙工場からの工業排水流入や、森林への殺虫剤散布の影響により水質汚染が顕著化しており、バイカル湖固有種の中には絶滅に瀕しているものもある。

気候

1月~5月には湖面が凍結し、氷厚70~115cmに達するが、沿岸は周辺地域より10℃以上暖かい。

経済

湖面では、オームリやチョウザメを対象とした漁業が盛ん。湖の周辺では、牧畜や農業を見られる。湖底には、メタンハイドレートも確認されている。

観光

バイカル湖は最近観光が特に盛んである。

アクセス

バイカル湖はおもに3つの都市からアクセスできる。

イルクーツク

イルクーツクはバイカル湖の南端から流れ出るアンガラ川に面している大きな都市で、バイカル湖への主要アクセス地点になる。シベリア鉄道(ウラジオストク~イルクーツク~タイシェト~ノヴォシビルスク~モスクワ)の主要駅であり、国際空港もあり、バイカル湖観光の中心になっている。

セヴェロバイカリスク

セヴェロバイカリスクはバイカル湖の北端に面する比較的新しい街で、バイカル・アムール鉄道(タイシェト~コムソモリスク・ナ・アムーレ~ソビエツカヤ・ガバニ)の駅があり、特にバイカル湖畔北東部の自然(温泉などもある)へのアクセスとして利用されている。近くのニジュニェアンガルスク(Nizhneangarsk)に飛行場もある。

ウラン・ウデ

ウラン・ウデはバイカル湖の南東湖畔から東へ100キロメートルほど離れているが、西のイルクーツクへ向かうシベリア鉄道またはシベリア横断道路、および北のノーヴィ・ウオヤン(Novy Uoyan)へ向かう主要道路の途中で寄ることができる。

民謡

北アジアの代表的な湖であるバイカルは、いくつかのロシア民謡に歌われてきた。そのうちの2曲はロシアだけでなく、日本などの近隣諸国でもよく知られている。民謡であるが、歌詞を書きとめ整理した意味での「作詞者」がいるので、歌詞は一部のみを以下に書き留めておく。

  • 栄えある海、神聖なバイカル
「栄えある海、神聖なバイカル」((ロシア語: Славное Mope, Священный Байкал)はバイカル湖の自然を朗々と歌ったもので、通常ダヴィドフ(D.P. Davydov)による次のような出だしの歌詞で歌われる。[3]
ロシア語: Славное море, священный Байкал,
栄えある海、神聖なバイカル、
ロシア語: Славный корабль - омулёвая бочка.
栄えある船は、オームリ魚でいっぱいになった樽のようだ。.
  • さすらい人
デカブリストの乱(1852年)後に牢獄に入れられた人がシベリアへ逃れて、その気持ちを歌ったといわれ、バイカル湖近辺で自分の心理を静かに歌う想定である。 [4]
ロシア語: По диким степъям Забайкалья,
バイカルの向こうの遠い大草原で、、
ロシア語: Где золото роют в горах.
そこは山の中で金を採掘しているところ、
ロシア語: Бродяга, ...
さすらい人は、。。。
この民謡はソ連時代の2番目のカラー映画「シベリア物語」で主題音楽として使われて有名になり、日本でもうたごえ運動の最中に歌声喫茶などでよく歌われ、訳詞は井上頼豊による「バイカル湖のほとり」という題で、次のような出だしのものがよく歌われる。[5]
ゆたかなるザバイカルの
はてしなき野山を、

これら2曲はいまでも、「ロシア民謡集」などのCDによく含まれている。

ロシア革命

赤軍に追われ、シベリアに活動拠点を移すために130万人もの白系ロシア人が、東へと移動した際、猛烈な氷点下の冬将軍の中、25万人もの人々が、凍結した湖面を進行中に凍死し、春の雪解けとともに湖底に死骸が水没した。人類史上最悪の大量凍死の舞台となった湖である。

世界遺産

登録基準

この世界遺産は世界遺産登録基準における以下の基準を満たしたと見なされ、登録がなされた。

  • (7) ひときわすぐれた自然美及び美的な重要性をもつ最高の自然現象または地域を含むもの。
  • (8) 地球の歴史上の主要な段階を示す顕著な見本であるもの。これには生物の記録、地形の発達における重要な地学的進行過程、重要な地形的特性、自然地理的特性などが含まれる。
  • (9) 陸上、淡水、沿岸および海洋生態系と動植物群集の進化と発達において進行しつつある重要な生態学的、生物学的プロセスを示す顕著な見本であるもの。
  • (10) 生物多様性の本来的保全にとって、もっとも重要かつ意義深い自然生息地を含んでいるもの。これには科学上または保全上の観点から、すぐれて普遍的価値を持つ絶滅の恐れのある種の生息地などが含まれる。
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脚注

  1. ^ a b c d A new bathymetric map of Lake Baikal. MORPHOMETRIC DATA. INTAS Project 99-1669.Ghent University, Ghent, Belgium; Consolidated Research Group on Marine Geosciences (CRG-MG), University of Barcelona, Spain; Limnological Institute of the Siberian Branch of the Russian Academy of Sciences, Irkutsk, Russian Federation; State Science Research Navigation-Hydrographic Institute of the Ministry of Defense, St.Petersburg, Russian Federation.. Ghent University, Ghent, Belgium. 2009年6月9日閲覧。
  2. ^ M.A. Grachev ON THE PRESENT STATE OF THE ECOLOGICAL SYSTEM OF LAKE BAIKAL. Lymnological Institute, Siberian Branch of Russian Academy of Sciences. 2009年6月9日閲覧。
  3. ^ 栄光の湖、聖なるバイカル
  4. ^ さすらい人 (ロシア語)
  5. ^ バイカル湖のほとり


オームリとは

オームリ
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分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
: サケ目 Salmoniformes
: サケ科 Salmonidae
: コレゴヌス属 Coregonus
: C. migratorius
学名
Coregonus migratorius (Georgi, 1775)
和名
オームリ
英名
Omul

オームリ(露: О́муль)は、ロシア連邦、シベリアのバイカル湖において、比較的多量に生息しているサケ科の白身の魚である。 美味、珍味として珍重され、バイカル湖において最も重要な水産種のひとつである。

目次

  • 1 分布
  • 2 生態
  • 3 水産資源としての利用
  • 4 日本とコレゴヌス
  • 5 関連項目

分布

バイカル湖に広く分布する。産卵期にはバイカル湖に流れ込む河川を遡上し産卵して湖に戻ってくる。

生態

オームリの主食となるものは動物性プランクトンや小魚であり、湖の沖合の表層で捕食するが、まれに湖底の小生物を捕食する。 成魚の標準的な大きさは36cmから38cm、重さ600gから800gで、これまでに最大のものは56cm、2.5kgのものが確認されている。 北部に行くにつれて個体が小さくなる傾向がある。

比較的長命の魚種で、性成熟するまでに5年から15年ほどかかると考えられる。10月中旬頃、オームリは産卵のためにバイカル湖に流れ込む川を遡上する。それらの河の上流で8000個から3万個の卵を生み、再びバイカル湖に戻ってくる。

本種の起源については北極海からエニセイ川とアンガラ川を遡上してバイカル湖に達したとする説と、かつて海であったころ、付近にいた魚がバイカル湖に閉じ込められ、淡水化したとする説がある。本種は氷河期から氷河期末期にかけて発生したと仮定されている。バイカル湖において大きな進化を経て、遡上する川や生息水域により特有の亜種と呼べるまでの変遷を遂げたものもある。これらの種の生殖隔離について議論が行われている。

水産資源としての利用

高い需要と比較的多量な生息数のため、バイカル湖周辺の人々にとり、オームリは重要な食糧資源の一つである。ロシア全土にわたり美味、珍味として知られており、輸出用として経済的にも重要である。

1940年には年間漁獲高6万トンから8万トンに達しピークを迎えたが、乱獲による減少のために1969年に漁獲停止となり、その後1974年に厳しい漁獲制限規制を伴い再開された後は幾分生息数が戻っている。

オームリの燻製はバイカル湖周辺で広く売られていて、シベリア鉄道で旅をする多くの旅行者にとっては大きな楽しみの一つである。現地では塩漬けにされたものが好まれる傾向にある。

シベリアでは一般的なストロガニナと呼ばれるサラダは、生のまま凍らせて細く切ったオームリに胡椒、塩とタマネギをそえたものである。

オームリの燻製

日本とコレゴヌス

一般にホワイトフィッシュと呼ばれる、オームリを含むコレゴヌス属の魚類は日本には分布していない。戦前には食糧増産を目的に北アメリカ及びソビエト連邦から近縁種のホワイトフィッシュ(Coregonus lavaretus)やレイクホワイトフィッシュ(Coregonus clupeaformis)などの卵が導入されたことがあったが、定着は見られなかった。その後1969年から1983年にオームリを含むコレゴヌス属の5種の導入が主に寒冷地で試みられたが、オームリの量産には至らなかった。

いくつかの地方ではその他のコレゴヌス属の養殖に成功して、現地の湖沼に放った。そのうち長野県では、ペレッド(Coregonus peled)やマレーナ(Coregonus lavaretus maraena )という種にシナノユキマスという流通名をつけ、特産としている。またその他にも北海道、秋田県、山形県、福島県、愛媛県でも普及がはかられている。

関連項目

  • マス
  • サケ
  • バイカル湖
  • シベリア鉄道
  • 魚の一覧




バイカル湖に行ったら

オームリの燻製を食べてみてください。

ビールとの相性は抜群です。

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